こんにちは、ブロガーのSacChiです。
高知の暮らし・観光・移住の”リアル”を、
企業支援の現場で得た視点とあわせて発信しています。
こんな悩みはありませんか?
✅ ITを導入したいけれど何から始めればいい?
✅ どのITツールを選べばいい?
✅ 補助金を活用できる?
そんな時に役立つのが、
中小企業基盤整備機構が提供する
「IT戦略ナビwith」
「ここからアプリ」
です。
今回は、研修で実際に模擬支援を体験した内容をもとに、IT導入支援の流れを分かりやすく紹介します。
※この記事は研修で学んだ内容をもとに、筆者自身の体験・所感をまとめたものです。
この記事で分かること
この記事では、企業支援の現場で学んだIT導入支援の流れをご紹介します。
- IT導入支援はどのような流れで進むのか
- IT戦略ナビwithで何ができるのか
- ここからアプリを使ったITツールの比較方法
- 企業支援の現場で感じた活用のポイント
先に結論
✅ IT導入は「ツール選び」ではなく「経営課題の整理」から始まる
✅「IT戦略ナビwith」を活用すると、IT導入の方向性を整理できる
✅ 「ここからアプリ」を活用すると、自社に合ったITツールを比較・検討できる
✅ DXやITの専門家でなくても、企業と一緒にIT導入の方向性を考えることができる
一方で、経営全体を俯瞰する視点や、経営者のお困りごとを引き出すコミュニケーション力が求められると感じました。
IT導入支援の流れ
今回の模擬支援では、次の流れで企業支援を行いました。
企業ヒアリング
↓
経営課題の整理
↓
IT戦略ナビwithでIT戦略マップを作成
↓
ここからアプリでITツールを比較
↓
提案書作成
↓
企業へプレゼン
単にITツールを紹介するのではなく、
まず経営課題を整理し、その課題を解決するためのITを検討する流れになっています。
IT戦略ナビwithとは?
IT戦略ナビwithは、中小企業基盤整備機構(中小機構)が提供している無料の支援ツールです。
企業の経営課題や業務課題を整理しながら、
- IT活用の方向性
- 優先順位
- 導入プラン
まで”見える化”できます。
支援者だけでなく、自社でIT導入を検討している企業にも活用できるサービスです。
「何からデジタル化を始めればよいか分からない」
という企業にとって、最初の一歩となるツールだと感じました。
実際にIT戦略マップを作ってみる
IT戦略ナビwithでは、質問に沿って入力していくだけで、IT戦略マップが作成できます。
STEP1 企業情報を入力する
まず入力するのは企業情報です。
・業種
・所在地
・従業員数
・事業所数
資本金や売上高は任意入力です。
STEP2 経営課題を選択する
次に、
「IT戦略マップを作成する」
を選択し、企業が最も優先して取り組みたい経営課題を1つ選択します。
選択肢は、
- 売上拡大(取引増加、単価アップ等)
- 利益率向上(コストダウン等)
- 生産性の向上(時間当たり付加価値)
- 品質の向上(商品や案件当たりの付加価値)
- 組織管理体制の強化
- 人材確保・育成
の6つです。
今回は、読者の皆様にもイメージしやすいよう「売上拡大」を例に進めてみます。
STEP3 業務上の問題点を選択する
ヒアリングした内容をもとに、
経営課題に対して何が問題となっているのかを整理します。
例えば「売上拡大」を選んだ場合、
- 新しいお客様が増えていない
- 既存顧客がリピートしない
といった業務上の問題点を選択できます。
STEP4 具体的な取組を選択する
さらに、その問題点に対し、
「具体的に何を改善したいのか」
を選択していきます。
例えば、新規顧客の獲得であれば
- 低コストで情報発信し、新たなファンを増やしたい
- 事前注文の仕組みを作り、新規顧客を増やしたい
リピーター対策であれば
- オンライン予約で再来店しやすくしたい
- ポイント制度でリピート率を高めたい
といった内容を選択できます。
入力が終わると、
「IT戦略マップを見る」
をクリックできるようになります。
IT戦略マップが自動で完成する
ここがIT戦略ナビwithの一番面白いところです。
入力した内容をもとに、
戦略の視点
↓
経営の視点
↓
業務の視点
↓
IT活用の視点
という流れで、自動的にIT戦略マップが作成されます。

IT戦略マップ(サンプル)
今回作成した例では、
経営課題を「売上拡大」と設定すると、
業務の視点では
- 新しいお客様の獲得
- リピート顧客の増加
という課題が整理されました。
さらに、それぞれに対応するIT活用の視点として、
- SNS
- オーダーエントリーシステム・モバイルオーダーアプリ
- 予約管理システム
- ポイントカード管理システム
など、具体的なIT活用の方向性まで提案してくれます。
「どんなITを導入すればいいか」
から考えるのではなく、
「どんな経営課題を解決したいか」から考えられ、
非常に分かりやすいと感じました。
また、各ITソリューションには導入効果や活用イメージも用意されているため、
経営者へ説明する際の参考資料としても活用できそうです。
導入プランも作成できる
IT戦略マップが完成すると、
続いて「導入プラン」を作成できます。
導入するITソリューションに優先順位を付けることで、
- 調査
- 試行
- 導入
という流れで、実施スケジュールまで自動で作成されます。

導入プラン(サンプル)
今回の例では、
予約管理システムを最優先とし、その後ポイントカード管理、SNS、モバイルオーダーと段階的に導入するプランが作成されました。
すべてを一度に導入するのではなく、優先順位を付けて段階的にIT化を進められる点は、
実際の企業支援でも活用しやすい仕組みだと感じました。
ここからアプリとは?
IT戦略ナビwithでIT活用の方向性が整理できたら、次は具体的なITツールを検討します。
その際に便利なのが、中小企業基盤整備機構(中小機構)が提供している無料サービス「ここからアプリ」です。
目的や業種に応じてビジネスアプリを検索できるほか、導入事例や複数サービスの比較もできます。
「どのITツールが自社に合っているのか分からない」
という企業にとって、最適な候補を探すことができる便利なサービスです。
▶ ここからアプリ
実際にアプリを比較してみる
まずトップページから
「目的からアプリ検索」
を選択します。
続いて、
- 業種
- 目的
を選択します。
今回の例では、
「お客様・取引先を増やしたい」
↓
「モバイル(セルフ)オーダー」
を選択しました。
すると、条件に合ったアプリが一覧表示されます。
最大3つまで同時比較できる
気になるアプリは3つまで同時比較できます。
比較できる内容は、
- 初期導入コスト
- ランニングコスト
- 無料試用期間
- 導入後サポート
- デジタル化・AI導入補助金の対象・対象外
などです。
一覧で比較できるため、それぞれの特徴が把握しやすく、企業への説明資料としても活用しやすいと感じました。
私が感じたポイント
実際に操作してみると、目的によっては多くのアプリが検索結果として表示されます。
そのため、「ここからアプリ」の比較表だけで判断するのではなく、
- 各アプリの公式ホームページ
- 導入事例
- サポート体制
まで確認することをおすすめします。
特に私が確認したいと思ったポイントは、
- 自社と同じ業種での導入実績があるか
- 同程度の企業規模で利用されているか
- 導入後のサポート体制は充実しているか
の3点です。
比較表は候補を絞り込むには非常に便利ですが、最終的には支援企業の実情に合っているかどうかまで確認して提案することが重要だと感じました。
その他の公的支援
今回の研修では、IT戦略ナビwithやここからアプリ以外にも、中小機構が提供している様々な支援サービスが紹介されました。
例えば、
専門家へオンライン相談ができるサービスです。
ECサイト運営やネット販売に関する情報がまとめられています。
デジタル化・AI導入補助金の概要や導入事例などを確認できます。
IT導入はツールだけではなく、公的支援制度も組み合わせることで、より進めやすくなると感じました。
模擬支援をやってみた感想
今回一番の収穫は、
支援者にとって非常に使いやすいツールが整備されていることを知れたことです。
私は普段、中小企業診断士として企業支援に携わっています。
これまでは、「IT導入支援」というと、
ITコーディネーターやシステム会社などの専門家の領域というイメージがありました。
しかし今回の研修を通して、DXやITの専門家でなくても、
企業さんと一緒に経営課題を整理し、
IT導入の方向性を考えるところまでは十分支援できると感じました。
もちろん、実際のシステム設計や導入、ネットワーク構築など専門的な部分については、
ITベンダーやITコーディネーターとの連携が欠かせません。
一方で、最初の相談相手として、経営者の悩みを整理し、
「何を解決したいのか」
を一緒に考える役割は、私たち支援機関にも十分果たせると感じた研修でした。
今回紹介したツールは、支援者にとってだけでなく、IT導入を検討している事業者自身が利用しても参考になる内容です。
「ITを導入したいけれど、何から始めればいいか分からない」
そんなときは、まず経営課題を整理するところから始めてみることをおすすめします。
まとめ
今回の模擬支援では、
「ヒアリング → 経営課題の整理 → IT戦略ナビwith → ここからアプリ → 提案」
という一連の支援プロセスを体験しました。
今回学んで感じたことをまとめると、
- IT導入はツール選びではなく、経営課題の整理から始まる
- IT戦略ナビwithを活用すると、経営課題からIT活用までを体系的に整理できる
- ここからアプリでは、自社に合ったITツールを比較・検討できる
- 支援者にはIT知識だけでなく、経営全体を俯瞰し、経営者と対話する力が求められる
という4点です。
私自身も、今後の企業支援では今回学んだ考え方やツールを積極的に活用しながら、一社一社の課題に寄り添った支援を続けていきたいと思います。
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