【2026年4月最新】補助金・助成金9選|目的別の選び方と活用のコツ ― 高知県&国の支援制度を中小企業診断士が解説 ―

日々の現場メモ

こんにちは、中小企業診断士のSacChiです。

新年度になり、徐々に今年度の補助金(助成金)メニューが出始めてきています。

そこで今回は、高知県と国の主要な支援制度をいくつか抜粋してご紹介させていただきます。


補助金の選び方

補助金は「何を変えたいか」で選ぶと整理できます

目的該当する補助金
経営変革・所得向上① 所得向上推進企業等総合支援事業費補助金、② 賃金向上環境整備事業費補助金
売上拡大(投資・開発)③ 戦略的製品開発推進事業費補助金、④ ものづくり補助金、⑥ 事業戦略等推進事業費補助金
人手不足(省力化・人材)⑤ 中小企業省力化投資補助金、⑦ 地域外プロフェッショナル人材活用促進事業費助成金
業務効率化(IT・DX)⑧ こうち男性育休推進企業奨励給付金、⑨ デジタル化・AI導入補助金

1. 経営変革・所得向上のための包括的支援

💡 こんな企業に

「会社全体を変えたい」「従業員の給与を引き上げたい」

単発の設備導入ではなく、会社全体の経営のあり方を変え、従業員の給与を引き上げるという高い目標を持つ企業向けです。


① 所得向上推進企業等総合支援事業費補助金(高知県)

若者の所得向上に向けた、高付加価値型経営への転換を強力に支援

新商品開発から働き方改革まで、所得向上に繋がる取組を幅広く、かつ最大5,000万円という高額で支援する包括的な補助金です。
「高知県100億企業登録」をするとさらに補助上限引き上げがあります。

項目内容
補助率2/3以内
上限横展開枠500〜1,000万円、先進枠最大5,000万円
活用例新商品開発のための生産設備導入、販路開拓の広告費、M&A仲介費用、働き方改革のための施設改修など
向いている企業高知県内に拠点を持ち、給与支給総額や付加価値額を年平均2〜5%以上増加させる意欲のある企業
必須要件「こうち男性育休推進企業」への登録

💡 実務メモ
第一次産業から第三次産業までカバーしており、
助成率も高いため、高知県内企業の関心が高い補助金です。
3次募集まで予定されていますが、早期終了の可能性も。
大型設備は導入まで時間を要するため、納期に注意しましょう。もともと自己資金で計画していた企業には◎

🔗 制度詳細


② 賃金向上環境整備事業費補助金(高知県)

賃上げを実施する企業の負担を軽減するため、指定補助金の自己負担額を上乗せ支援

国・県が指定する他の補助金を活用して生産性を高め、実際に賃上げを行う企業への追加支援(上乗せ)という位置づけです。

項目内容
補助額対象従業員(雇用保険被保険者)1人あたり10万円
上限1社最大1,000万円(指定補助金の自己負担額が限度)
活用例指定補助金を活用して、全従業員の賃上げを行う場合
向いている企業指定された26の国・県の補助金を活用しつつ、前年度比2%超の賃上げを計画・実施する企業
注意点単独では使えません。公募開始は6月上旬頃予定。

💡 実務メモ
26の指定補助金には①所得向上推進企業等総合支援事業費補助金、⑤中小企業省力化投資補助金、⑨デジタル化・AI導入補助金も対象になっています。
直近期の決算で前年度比2%以上の賃上げ”または”R7.12.1〜R8.12.1の賃上げ実施月で前年同月比2%以上の賃上げ”実績が必要になるので、まずは直近の決算書で対象となるか確認しましょう。

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2. 技術開発・設備投資による生産性向上

💡 こんな企業に

「設備や製品で勝ちたい」「独自の技術を開発したい」

自社独自の製品を作る、最新機械で生産効率を劇的に上げるといった、ハードウェアや技術に重点を置いた企業向けです。


③ 戦略的製品開発推進事業費補助金(高知県)

製造業分野において、自社の売上増や社会課題解決に資する高付加価値な製品・技術開発を支援

「県内初」等の独自性が高い製品・技術開発を、企画から製品化まで伴走支援する研究開発型の補助金です。

項目内容
補助率1/2以内(製品開発事業の賃上げ加算枠2/3)
上限開発チャレンジ事業100万円、製品開発事業の一般枠1,000万円・イノベーション推進枠2,000万円
活用例新製品・技術の開発に向けた調査、試作、仮説の実証試験、開発を担う中核人材の直接人件費など
向いている企業県内の製造業で、「県内初」の製品開発を目指す企業
対象外食品、生物、医薬品、ソフトウェア製造事業を主とする企業
必須申請締切の1か月前までに「製品開発支援チーム」の確認を受ける必要あり

💡 実務メモ
開発チャレンジ事業・製品開発事業でそれぞれ1つ申請が可能。製品開発事業は事業期間が長いので◎改良段階でもOK。売上の実績は問われません(事業完了後5年間報告は必要)。

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④ ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(国)

革新的な新製品・サービスの開発や生産プロセスの改善に必要な設備・システム投資を支援

全国規模の革新的なサービス・製品開発のための大型投資を支援する国の基幹補助金です。

項目内容
補助率1/2〜2/3(従業員数や枠による)
上限製品・サービス高付加価値化枠で750万〜2,500万円。グローバル市場枠では最大3,000万円
活用例最新の工作機械導入による製造工程の自動化、AIを活用した新サービス開発、輸出体制の強化
向いている企業自社の技術力を活かし、他社と差別化できる「革新的」な事業展開を目指す企業
注意点3〜5年の計画で付加価値額(年平均3.0%増)や賃金(年平均3.5%増)の目標達成が必須

💡 実務メモ
いわゆる「もの補助」。オンラインでの口頭審査が実施されます。付加価値額・賃金の達成要件があるので自社の状況と照らし合わせて申請しましょう。

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⑤ 中小企業省力化投資補助金(国)

深刻な人手不足を解消するため、カタログから選ぶ汎用製品導入と、現場に合わせたオーダーメイド設備導入を支援

項目カタログ型一般型
補助率1/2以内1/2〜2/3
上限従業員数に応じて250万〜1,000万円(最大1,500万円)従業員数に応じて750万〜8,000万円(最大1億円)
活用例清掃ロボット、配膳ロボット、自動検品システム、自動包装機など自社の個別課題に合わせた独自の自動化システム
目標労働生産性年平均成長率3%以上労働生産性年平均成長率4%以上

💡 実務メモ
特に「カタログ型」はカタログ掲載の設備導入するのに効率的です。

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3. 販路開拓・外部人材の活用

💡 こんな企業に

「外の力を使いたい」「県外・海外へ売りたい」

作ったものを県外・海外へ売る、自社にない知見を外部から取り入れるという、外向きの成長を加速させる企業向けです。


⑥ 事業戦略等推進事業費補助金(高知県)

地産外商の取り組みを通じた販路開拓や、国内・海外での人材養成を支援

項目内容
補助率1/2以内
上限国内営業力強化150万円、海外・グローバル200万円、販路開拓50万円
活用例展示会出展、営業代行、ECサイト翻訳、専門家招聘、シェアオフィス賃借、クラウドサービス利用など
向いている企業経営革新計画等の認定を受け、県外や海外市場へ積極的に販路を広げたい県内の中小企業
注意点高知県産業振興センターへの事前相談が必須

💡 実務メモ
令和9年2月末まで毎月募集(予算なくなり次第終了)。
事業期間は1年以内です(年度終了ではない)。
①の補助金に集中しているので、穴場の補助金かもしれません。

🔗 制度詳細


⑦ 地域外プロフェッショナル人材活用促進事業費助成金(高知県)

県外の副業・兼業人材を含むプロフェッショナル人材の活用にかかる経費を助成

項目内容
助成率4/5(副業・兼業枠)、1/2(一般枠)
上限それぞれ50万円、30万円
活用例指定の人材紹介会社に支払う紹介手数料、プロ人材の交通費・宿泊費、副業人材への報酬(最大6か月)
向いている企業プロ人材拠点を通じて外部の高度な知見を取り入れ、経営課題を解決したい企業

💡 実務メモ
副業・兼業で企業課題が明確な場合にぴったりのプロ人材をコーディネート。
企業課題が不明瞭な場合はプロ拠点がヒアリングをしてくれます。

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4. 職場環境・デジタル基盤の整備

💡 こんな企業に

「まず効率化したい」「働きやすい環境を整えたい」

男性の育休やITツールの導入など、組織の足腰を強くし、働きやすい環境を整える企業向けです。


⑧ こうち男性育休推進企業奨励給付金(高知県)

男性の育児休業取得を促進するための職場環境整備や生産性向上への取り組みを支援

項目内容
給付額30万円または100万円(生産性向上と働き方改革の取り組みを追加するごとに最大300万円まで増額可能)
活用例業務の標準化・マニュアル化、業務管理ツールの導入、育休中の業務代替者への手当支給など
向いている企業従業員300人以下で、男性従業員が育休を取得しやすい体制を整えたい県内中小企業
注意点1事業者につき申請は1回まで。先着500社

💡 実務メモ
こうち男性育休推進企業への登録はオンラインで簡単にできます。(実績ゼロでもOK)
実践交流会への参加は1回でもOK、生産性向上につながる取り組みは見直しも対象になります。

🔗 制度詳細


⑨ デジタル化・AI導入補助金(国)

労働生産性の向上を目指し、業務効率化やDXに資するITツール(ソフト・サービス)導入を支援

項目内容
補助率1/2〜4/5
上限通常枠450万円、インボイス枠350万円、セキュリティ枠150万円など
活用例会計・受発注ソフトの導入、PC・タブレット等のハード購入、サイバーセキュリティサービスの利用
向いている企業インボイス制度への対応や、バックオフィス業務のデジタル化を推進したい小規模・中小企業
注意点登録されたIT導入支援事業者と共同で申請を行う必要あり

💡 実務メモ
IT導入補助金から名称変更になりました。セキュリティ対策枠もあります。

🔗 制度詳細


まとめ|補助金活用のコツ

🔍 補助金を探すなら

このほかにもたくさんの支援メニューがあります。
ご自身にあった目的・時期の補助金・助成金活用には以下のサイトで検索してください。

🔗 ミラサポplus


📝 申請のポイント

使ってみたい補助金があった場合には、

要綱、要領、手引きやQ&Aをしっかり読んで、申請書類に不備がないようにしましょう
何より補助金の目的に合致するようなストーリーを作りましょう


🤝 相談したい方へ

補助金選びや申請書作成でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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